不妊カウンセラーマツムラの妊活アドバイス

妊活ブログ:葉酸の摂取 正しい理解で

こんにちは。神戸の老舗妊活サポート専門ショップ「ながいきや本舗」店長兼不妊カウンセラーのマツムラです。

ようこそ、妊活ブログへ!

今回も最後までお付き合いくださいね。

さて、今回は新聞記事のご紹介です。

うちはずっと日経新聞を取っているのですが(「紙」です、電子版ではありません・・・)、その夕刊に「葉酸」について掲載がありました。

日経新聞

日経といえば、経済。でも最近は健康に関する記事も多く、今回もその一つですが、やっぱり硬派の新聞記事の中でも異彩を放っていましたので、ついつい読んでしまいました。

そして、やっぱり皆様にお伝えせねばと感じましたので、ここで簡単にまとめてご紹介したいと思います。

葉酸とは?

葉酸とは

葉酸は、1940年代にホウレンソウから発見されたビタミンB群の一種。主に緑黄色野菜などに含まれていますが、レバーなどの動物性食品にも多く含まれています。

ただ葉酸は、水溶性で光に対し不安定という特性を持っているため、食品中の葉酸については、調理すると半減し、さらに体内ではそのうち半分しか利用されません。

よって、サプリメントなどの栄養補助食品では、利用効率が約85%と効率のよい合成葉酸が使われることが多いです。

葉酸の役割

主に次の3つが挙げられます。

・ 細胞増殖や臓器形成に不可欠

・ 赤血球の形成を助ける

・ 胎児の正常な発育に寄与する

中でも、妊娠初期に葉酸が不足すると、胎児の神経組織が正常に発達せず、無脳症や、脊髄が皮膚の外に飛び出す「二分脊椎」などの神経管閉鎖障害のリスクが高まります

また、動脈硬化や脳梗塞などの生活習慣病や認知症を予防する効果もあるとされています。

厚生労働省の見解

厚生労働省の食品摂取基準2015年版では、18歳以上の女性の葉酸摂取の推奨量を一日240μgと設定。

妊娠中は、更に240μg加えて一日合計480μgを、また、妊娠を計画している女性や妊娠の可能性のある女性は、更に400μg加えて一日合計640μgの摂取を推奨しています。

実際はどうなのか?

2013年の国民健康・栄養調査では、男性で平均289μg/日、女性で平均271μg/日摂取しており、男女とも推奨量を満たしています。

一方、厚生労働省研究班が妊婦さんを対象に、食事からの葉酸摂取量を調べた結果、一日300μg前後にとどまりました。

実際の食事だけでは葉酸を十分に取り入れるのは困難なケースも多いとみられ、同省研究班の報告書では、サプリメントなどの活用も有効としています。

なお、日本産婦人科医会の調査によると、神経管閉鎖障害の患者数は分娩一万件あたり5-7人で、約30年間横ばい傾向が続いています。

超音波検査などで出生前に病気が判明し、妊娠中絶するケースもあることを考慮すると、実際の患者数はさらに多いとみられています。

葉酸普及研究会代表で熱田リハビリテーション病院の近藤厚生副院長は、「やせ願望を背景に、偏った食生活で葉酸不足に陥っている女性は少なくない。妊娠が分かって母子手帳をもらってから取り組んでも遅い場合もある」と指摘しています。

日本の対策

2000年、当時の厚生省(現厚生労働省)は、妊娠可能な年齢の女性に葉酸摂取を促すよう、都道府県に通知しました。

特に妊娠を計画している場合は、少なくとも妊娠一ヶ月前から妊娠三ヶ月までは、日常の食事からの摂取に上乗せして、サプリメントなどの栄養補助食品などで、一日400μg(0.4mg)を摂取するよう推奨しています。

2002年には、母子手帳にも「葉酸の摂取が重要」との記載が加わりました。

また最近では、サプリメントだけでなく、葉酸を添加した牛乳やパン、シリアルなどの食品も市販されるようになりました。

海外では

アメリカでは、1998年に穀物などへの葉酸の添加を事実上義務付け、神経管閉鎖障害の患者が減少。

国際団体「食糧栄養強化イニシアチブ(FFI)」によると、昨年2016年までに世界86カ国で食品への葉酸添加政策が行われ、患者が30-50%減少したそうです。

葉酸を摂取するには

食品中の葉酸をどれだけ吸収できるかには、個人差がありますが、まずは緑黄色野菜などの葉酸を含む食品を積極的に摂り、それでも十分でない場合は、葉酸添加食品やサプリメントなどを補助的に利用することも有効です。

一方で、葉酸を大量(1-10mg) 摂取すると、発熱・蕁麻疹・紅斑・かゆみ・呼吸障害などの葉酸過敏症を起こすことがありますので、食事摂取基準では、サプリメントなどでの葉酸の摂取量について、成人で一日900-1000μgを上限としています。

参照:2017年3月2日日本経済新聞(夕刊)9面 葉酸解説-「健康食品」の安全性・有効性情報(国立健康・栄養研究所)

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