ドクターインタビュー

明生鍼灸院 鈴木院長、木津副院長インタビュー vol.3

不妊鍼灸治療のトップランナーともいえる明生鍼灸院。鍼灸学会のみならず日本生殖医療学会などドクターと同じ土俵でも学会発表を重ねています。臨床と平行して研究を重ね、鍼灸不妊治療分野の裾野を広げる活動も積極的に行っておられます。インタビューは非常に分かりやすく東洋医学、鍼灸治療での不妊領域への有効性を語っていただきました。

具体的な不妊鍼灸治療の方法 泌尿器科治療との関連

院長:鍼灸治療は過活動膀胱に対して非常に効果が認められています。非炎症性の慢性前立腺炎(女性では慢性骨盤痛症候群)の場合、男性であっても月経のように下腹部が痛かったりペニスが痛かったりしますが、このような場合に西洋医学ではなかなか良い治療法が無いのですが、そういう症状に非常に効果的です。

また、間質性膀胱炎と言う原因不明の難治性の病気ですが、萎縮した膀胱を水圧拡張して広げるのですが、そういうことをしても数カ月するとまた症状が出現してしまう。それが鍼を併用することで排尿回数が減少したり、最大1回排尿量が増えたり、また蓄尿時の膀胱痛が減少することが認められていて、その辺りのエビデンスは共同研究者の本城久司先生(明治東洋医学院専門学校)らの研究でしっかりやられています。

そこからヒントをいただいて、膀胱と同じ骨盤内臓器である子宮や卵巣にも同じ鍼灸治療が効果的なのではないかと考えて不妊症にも一度やってみようということで応用を始めました。名古屋の泌尿器科病院内で週に1度特殊な治療法をご指導頂き、トヨタ不妊センターの俵史子先生(現:俵IVFクリニック)の協力も頂きながら共同研究を行い、初めて子宮の血流がよくなるということが実証されてきたわけです。

ながいきや本舗:からだのどこに刺鍼するのですか。

院長:お尻の割れ目に近いところの仙骨に左右1カ所ずつある中髎穴というツボに施術します。そこに鍼を刺したまま手で細かい振動刺激を加えます。

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ながいきや本舗:その鍼はちょっと特殊な鍼ですか。

院長:そうですね、少し長い独特の鍼です。これは明治国際医療大学と明生鍼灸院や不妊鍼灸ネットワークでしっかり勉強した先生ぐらいしかやられてない治療方法です。

ながいきや本舗:自分でそのツボを刺激しても効果がありますか。

院長:それは全然効果がないです。一般的にツボを押すと効果があるとよく考えますが、それはまるでスイッチをONにすると電気が点くかのように効果を期待しているように思います。しかし、実際には水道の蛇口をイメージして頂けると分かりやすいかと思います。水を出すために蛇口を撚るわけですが、撚り過ぎれば必要以上に勢いよく出てしまいます。何事にも丁度良い加減というものがありますね。ツボを刺激するにしても加減が必要です。私たち鍼灸師はツボに鍼を刺すわけですが、その位置はもちろんですが、どの程度の深さか、どのくらいの時間刺すのか、その目的に応じて刺激を調節しているのです。中髎穴への刺激は先程お話した特殊な施術をすることで効果があると考えています。

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