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不妊カウンセラーマツムラの妊活アドバイス

Fine祭り2014in大阪にお邪魔してまいりました

こんばんは。ながいきや本舗店長のマツムラです。いつもありがとうございます!

今日16日、現在・過去・未来の不妊体験者を支援する会、NPO法人Fineさんが主催する
「Fine祭り2014in大阪」にお邪魔してまいりました。

festa2014

プログラムは

一部が、醍醐渡辺クリニックの渡辺院長先生と田村秀子婦人科医院の田村秀子院長先生の講演と、不妊体験者さんの体験発表、

二部は、不妊当事者の方々のおしゃべり会、という内容で
私は一部のお話を聴かせていただきました。

渡辺先生のお話は、妊娠のしくみと妊娠しにくい原因から、受けるべき基本検査、ステップアップの仕方など、基本から丁寧に教ええていただき、改めて勉強になりました。

今回は、渡辺先生のお話の中からいくつかご紹介したいと思います。

【卵管造影】

卵管造影検査は、とっても痛い、という感想が多く、それが一人歩きして、検査をためらったり、極度の緊張を引き起こしたりしている場合が多いようですが、渡辺先生によると、「慣れた専門の医師が行うのと、そうでないのとはえらい違いなので、人のうわさをあまり信用せずに、リラックスして受けましょう。どうしても不安なときは、麻酔を使いますので、寝てしまうことができますので。」と言われました。

でも、妊娠しにくい原因の一つが卵管がつまっていることが挙げられます。そしてそれは、検査をすればわかり、その対処がとれるので、無駄な時間とお金を使わなくてすみます。

大事な検査なので、必ず受けていただきたいと思いました。

【クラミジア感染】

卵管の癒着の原因も妊娠しにくい原因の一つですが、それはクラミジア感染による場合が多いので、クラミジアの検査もぜひ受けてください。その場合検査方法は、子宮の入り口を綿棒でこすって調べる抗源検査と、血液で調べる抗体検査と2つありますが、抗源検査は、今現在クラミジアにかかっている人のみ陽性反応がでますので、過去の感染も陽性に出やすい抗体検査を受けるようにしましょう。

【AMH(抗ミューラー管ホルモン)検査と刺激法】

今や皆さんご存知の「AMH(抗ミューラー管ホルモン)検査」。この検査によって、あとどれくらい卵巣が働いているか、あとどれくらい卵子が残っているか、という卵巣の予備能力がわかりますが、それによって

・長期の治療計画が立てられます。(例えば、半年はタイミングでいきましょう、など)
・薬を使うときに、卵子の発育の再開のしやすさがわかります。

でも、AMH検査の値が低い場合、体外受精の排卵誘発法は低刺激を好まれることが多いのですが、それで本当に良いのか?という疑問を呈されていました。

先生のクリニックのデータによると、妊娠に至ったAMH0.5ng/ml以下の方94人のうち、刺激法で妊娠した方が58.5%、低刺激法は30.9%。
妊娠継続に至ったAMH0.1ng/ml未満の方26人の方のうち、刺激法が11人、低刺激法は10人。

このように、AMHが低値であっても、かならずしも低刺激法の方がいい、というわけではなく人それぞれなので、低刺激にこだわらないほうがいいと思います。

【診察・治療】

治療の流れの中では、不妊治療では毎周期生理中に診察をした方がよい、ということです。
その理由は、

・生理と思っていても、妊娠の不正出血かもしれない。
・遺残卵胞やいつもある袋を見落とす
・卵巣機能が低下した人(卵子の数が少ない人)は、生理中の小さな卵胞の数が、その周期にどの方法で卵胞を育てるかを決める一つの目安となる。

からです。

また、人工授精は必洗浄濃縮法で受けましょう。理由は、精液はもともときれいでないから、ということと、精液中には、子宮が痛みを起こす成分が実は含まれているので、感受性の高い女性が痛みを伴わないように、ということでした。

そして、排卵したかどうかを確実に判断するために、超音波で確認しましょう。それは通常でも、20%の周期できちんと排卵されていないからです。それを「黄体化非破裂卵胞(LUF)」と言います。卵子が放出されないまま、卵胞が黄体に変化する現象です。

【体外受精】

体外受精の妊娠率がタイミング指導や人工授精より高い理由

・一度に多くの卵子を採る
・タイミングを合わせる必要がない
・子宮にもどす前に、ある程度受精卵の選別が済んでいる
・隠れた卵管のトラブル(卵子のピックアップ障害、輸送障害)や小さな子宮内膜症が以外に多いので、それを回避するため

【体外受精を行っている施設へ転院する目安】

・38歳以上
・AMH値1.20ng/ml未満
・精子濃度2000万/ml、運動率20%以下
・フーナーテストがOKで、タイミング法6ヶ月
・人工授精5回

その他、卵胞を育てるFSHとLHの分泌指令を出す視床下部性や、それらのホルモンを実際に分泌する下垂体性の排卵障害、重度の多のう胞性卵巣、重症子宮内膜症がある方。

今回は以上です。
ご参考になれば幸いです。

田村先生のお話については、明日のメルマガでご紹介したいと思います。
ぜひあわせてお読みくださいね。


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