妊活ブログ:持病は必ず告げよう

不妊カウンセラーマツムラの妊活アドバイス

妊活ブログ:持病は必ず告げよう

こんにちは。神戸の老舗妊活サポート専門ショップ「ながいきや本舗」店長兼不妊カウンセラーのマツムラです。

ようこそ、妊活ブログへ!今回もぜひ最後までお付き合いくださいね。

先程、ちょっとショックな記事を見ました。

朝日新聞デジタルさんから引用させていただきますね。

不妊治療後に女性が持病で死亡

妊産婦の死亡事例を医師らが検証する妊産婦死亡症例検討評価委員会(委員長=池田智明・三重大教授)の調査で、2013~15年に亡くなった140人のうち5人が不妊治療で妊娠後、持病の不整脈や高血圧などが悪化し、死亡していたことが分かった。

自然妊娠と異なり、不妊治療は始める段階で医療機関にかかる。

医師に持病について相談、適切に対応すれば妊娠後の死亡を避けられたと考えられるケースもあったことから、委員会は重い持病があって不妊治療をする場合、妊娠しても安全かどうか「妊娠前相談」をすることを、今夏に発表する「母体安全への提言2016」に盛り込む。

国内の出生数は年間約100万人。年間40~50人の妊産婦が亡くなっている。

委員会が全死亡例を検証するなかで、3年間に死亡した妊産婦140人のうち15人が不妊治療を受けていた。うち30~40代の5人は妊娠中の持病の悪化が死亡に影響していた。

30代の女性は不整脈の主治医に伝えずに不妊治療を実施。

不整脈と不妊治療を担当する各医療機関の連携がないまま、体外受精で妊娠したが、不整脈の頻度が増え、妊娠35週で自宅で心肺停止の状態でみつかり、亡くなった。

不整脈が原因だった。委員会は「妊娠で体を循環する血液量が増え、心臓の負担が増えて不整脈が悪化したと考えられる」と指摘。

胎児の発育不全を懸念して飲まなかった不整脈の薬を飲むべきだったと評価した。

委員会は産婦人科医や弁護士らで構成、日本産婦人科医会とともに死亡事例の検証や再発防止策の検討に取り組む。

池田委員長は「持病がある場合は不妊治療の前にリスクをしっかり検討してほしい。治療を受ける女性も持病があれば産婦人科医に伝えてほしい」と話す。

ここで重要な点は「不整脈の主治医に伝えずに不妊治療を実施」。

不妊治療をすることを、持病の主治医に相談しなかったことにあると思います。

記事にもありますが、この場合、不妊治療のドクターと不整脈の主治医との連携があれば、妊娠後にきちんと対応できて、最悪の結果を招くことはなかったでしょう。

でもこれは、特に不妊治療に限ったことではないと思います。

残念ながら、生きていれば、一度にいろいろな病気を抱えることもあるでしょう。

その場合、複数の専門医に診てもらうことになりますが、自分が申告しない限り、先生が他の病気に気づくことはないかもしれませんし、気づいた時には遅かった、ということになりかねません。

病院の問診表にも、他の病気を持っていないかどうか、また、今までの大きな病気をしたことがないか、という質問があります。

そこはやはり、正確にきちんと書くべきだ、と今回の記事を読んで思いました。

妊活の場合は、妊娠したい思いが強すぎて「この持病のために不妊治療を断られたら嫌だ」とか「主治医の先生に不妊治療を止められたらどうしよう」と思ってしまうかもしれません。

でも正直、不妊治療もからだへの負担は免れません。

また妊娠は、私たちが思っている以上に大仕事なのです。

もし今、何か病気をお持ちで治療中だったら、必ずその病気の主治医の先生には不妊治療をしたいと、そして不妊治療医の先生には治療中の病気があることを、必ず告げましょう。

妊娠したら、産婦人科の先生へ。

本当に大切なことです。

「医師は自分の分野外の病気についてはあまり知らない」と聞いたことはありますが、やはり医師です、必ず両者が連携し、研究し、一番良い医療を考えて施してくれます。

一見回り道に見えるかもしれませんが、自分の命あっての不妊治療・妊娠・出産・子育て、です。貴方が元気であることが必要なのです。

▼参照 
朝日新聞デジタル「不妊治療後に女性が持病で死亡」
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