不妊カウンセラーマツムラの妊活アドバイス

妊活ブログ:睡眠不足が排卵しづらさをまねく

 

こんにちは。神戸の老舗妊活サポート専門「ながいきや本舗」店長兼日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラーのマツムラです。

ようこそ、妊活ブログへ!今回も最後までお付き合いくださいね。

さて今回は、睡眠のお話です。

睡眠の大切さについては、人間の健康のベースを作るものとして、一番最初に挙げられますが、妊活においても同じです。

特に、排卵障害の原因の一つである「多のう胞性卵巣症候群」と睡眠とは大きな関係があることがわかっています。

多のう胞性卵巣症候群とは

多のう胞性卵巣症候群とは、卵巣内の卵胞が発育はしますが、排卵しづらくなって卵巣内に卵胞がたまってしまう病態です。

その原因は、肥満が大きいと考えられています。

その機序は、肥満状態が続くと、インスリンホルモンの増加に伴う男性ホルモンの増加といった糖代謝異常や、脳下垂体から分泌されるFSHとLHのバランスの乱れ(FSHは低くLHは高い)といった内分泌異常を引き起こし、それが多のう胞性卵巣症候群を引き起こす、というものですが、肥満でなくても多のう胞性卵巣症候群の場合もありますので、はっきりした原因はいまだ解明されていません。

治療法としては、排卵誘発剤、漢方訳、腹腔鏡下に卵巣に穴をあける手術、山いも抽出物のグリスリンの摂取があります。

また、妊娠のために、多のう胞性卵巣症候群そのものを治療するのではなく、体外受精で直接卵巣から卵子を採卵する、という方法もあります。

睡眠との関係は

Hum Reprod 2013; 28: 1348(英国)
要約:18~40歳の女性のPCOS群(26名)と非PCOS群(26名)での睡眠状態調査と尿検査を行いました。睡眠状態調査では、睡眠質問票PSQI(Pittsburgh睡眠クオリティー調査)、ESS(Epworth日中眠気調査)を用い、尿検査では、メラトニンの代謝産物(6-サルファトキシメラトニン:aMT6s)と酸化ストレスマーカー(8-ヒドロキシデオキシグアノシン:8-OHdG)を測定しました。非PCOS群に比べPCOS群で、睡眠障害(睡眠不足、昼間の眠気)の方が有意に多く、夜間尿中のaMT6sと8-OHdGが有意に高くなっていました。

この論文を掲載された、リプロダクションクリニック大阪・東京の松林秀彦先生は、次のように解説されています。

本論文は、PCOSと睡眠障害、メラトニン、酸化ストレスの相関を示しています。

どれが原因でどれが結果かはこれだけではわかりませんが、PCOSの方はメラトニンが昼間も夜間も高いようですので、ひとつの仮説として考えられるのは、次の図式です。
メラトニン分泌異常

睡眠障害(睡眠不足)

酸化ストレス増加

活動性低下→ホルモン異常(LH/FSH>1)

代謝異常(耐糖能異常)→PCOS

肥満

メラトニンとは

メラトニンとは、脳の松果体という部分から分泌されるホルモン。
日中は光刺激により分泌が抑制され、夜間になるとさかんに分泌され、睡眠を促進する作用があります。

メラトニンの妊活への影響は、多のう胞性卵巣症候群だけでなく、実は他にもあります。

ぜひこちらもお読みください。

よく寝る女性は卵子を育てる!【メラトニンのお話】

妊活ブログ:それでもまだ夜更かししますか?

多のう胞性卵巣症候群に代表される

排卵障害は、不妊の原因の20%を占めます。

排卵障害は、実は今では体外受精という方法で避けることができますが、高度生殖医療を行わず、自然妊娠やタイミング、人工授精で妊娠を望む場合は解消することが必要です。

そのためにも、また他の不妊のリスクを避けるためにも、ぜひ睡眠はしっかりとるようにしましょう。

▼参照

リプロダクションクリニック大阪 松林秀彦先生ブログ
松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

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