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からだの冷えは異常分娩のリスクを高める

妊活中に、不妊治療専門医から「冷え」に気をつけるよう言われたり、実際に冷え対策をされる方は多いですが、それは、冷えが妊娠にそれ程影響を及ぼしていることが、臨床的にも経験的にもわかっているからです。

しかし、出産と冷えとの関係は今まであまり注目されてなかったと思います。

冷えと異常分娩との関連についての研究発表

慶應義塾大学看護医療学部の専任講師で、妊産婦の冷えを研究されている中村幸代先生の発表「晩産化妊婦の冷え症と分娩時異常の関係性」によると

年代別に、冷えがある人は、ない人の何倍か、という基準で各項目について調べたところ

○早産:34歳以下 3.5倍 35-39歳 3.79倍 40歳以上 4.14倍

○微弱陣痛:34歳以下 2.69倍 35-39歳 3.25倍 40歳以上 5.06倍

○陣痛促進剤の使用:34歳以下 1.47倍 35-39歳 1.48倍 40歳以上 2.93倍

と、どの項目も、年代に限らず、冷えがある人の方が異常分娩のリスクが高い結果となりました。                  

また、同じく中村幸代先生の「妊婦の冷え性がもたらす異常分娩の解明」という研究の中では

○冷え症でない妊婦に比べ、冷え症である妊婦の早産発生率の割合は、3.38倍-3.47倍

○前期破水では、冷え症である妊婦の発生率の割合は、1.69倍-1.7倍

○微弱陣痛は、冷え症である妊婦の発生率の割合は、1.95倍-2.01倍

○遷延分娩(分娩開始後、初産婦において30時間、経産婦において15時間を経過しても赤ちゃんの分娩に至らないもの)の発生率の割合は、2.37倍-2.44倍

と、いずれも冷え症の妊婦の方が、異常分娩の確率が高くなっています。

冷えと異常分娩は関係している

冷えと異常分娩は関係している

これらの研究を通じて、中村先生は、妊娠後半の冷え症と、早産、前期破水、微弱陣痛、遷延分娩の発生率との間に因果効果があることが推測されるとし、妊婦の健康を考える一環として、冷え症の予防や改善の為に、生活環境の見直しへのケアを積極的に行うことを期待されています。

このように、妊娠することだけでなく、出産にも冷えは大きな影響を及ぼします

私たちの一番の願いは、妊娠することではなく、元気な赤ちゃんを出産することのはず。

妊活中に冷えについて考えたり、冷え対策を行うことは、妊娠できるからだをつくるためだけでなく、異常な分娩のリスクを低減することにもつながります。

ということは、冷えの解消は、やはり妊活時にやっておくべきこと。

今だけでなく未来に向けて、冷えには気をつけていきましょう。

▼参照:
「妊娠婦の冷え症 研究公開サイト」
http://plaza.umin.ac.jp/hiesho/index.html

監修:日本不妊カウンセリング学会認定 不妊カウンセラー 松村恭子


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