ビタミンD不足で勃起不全が有意に増加する!?

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ビタミンD不足で勃起不全が有意に増加する!?

妊活女性の間でも注目の栄養素ビタミンD。

その役割は、一般的に骨の健全な形成や、カルシウムの吸収、免疫力を高めることなどが挙げられます。

また欠乏することで糖尿病や高血圧などの発症を介して、心血管疾患のリスクを高めることが指摘されています。

ビタミンDは脂溶性ビタミンで皮膚に存在するコレステロールの一種を材料にして日光浴で紫外線を浴びると体内で生成されます。

体への供給ルートは、食事からの摂取と紫外線を浴びることでの生成のふた通りの供給があります。

食事からの摂取率は約20%程度ですから、紫外線を浴びることも健康に必要と言えますが、手のひらを太陽に当てるだけでもビタミンDが生成されますので無理をしてたくさん日光浴する必要はありません。

不妊との関連ではビタミンD不足が体外受精での着床率や妊娠率の低下に関連するという研究発表もありますので、妊活中はしっかり必要量はとっておきたいビタミンですからサプリメントなどもご夫婦で共有して上手に活用してください。

ところで男性にとってのビタミンD不足に関して気になる報道がありました。

勃起不全(ED)については、糖尿病などの心血管疾患の危険因子が関連していますが、ビタミンD欠乏がED発症の直接的な原因になるかはわかっていませんでした。

このことについて次の様な研究発表があります。

「横断研究によりビタミンDとEDとの関連を調べた結果、ビタミンDはEDの独立した危険因子であることが示された。(米国心臓病協会学術集会(AHA2015、11月7~11日、オーランド開催)で、米Johns Hopkins School of MedicineのErin Michos氏らが発表)」

対象は、2001年から2004年にNational Health and Nutrition Examination Surveyに登録した20歳以上の3486人。

ロジステック回帰モデルを用いて、ビタミンD正常群に対するビタミンD欠乏群のED発症におけるオッズ比を求めた(性、年齢、喫煙、アルコール摂取、BMI、身体活動量、高血圧、糖尿病、高コレステロール血症、eGFR、CRP、抗うつ薬、âブロッカー、ホスホジエステラーゼ5阻害薬で調整)。

すべての調整後においても、ビタミン欠乏群のED発症リスクは有意に高く、オッズ比は1.32(95%信頼区間[95%CI]:1.02-1.74)となった。

Michos氏は、「
ビタミン欠乏は、糖尿病や高血圧などの心血管疾患リスクとは独立してEDの発症リスクを高めることが示された。

ビタミンD欠乏を改善することでEDが改善するのか、さらに心血管イベントを予防できるのかについては、さらなる研究が必要となる」と話した。」以上日経メディカルより抜粋

男性の不妊原因の一つでもあるEDですが、原因、症状、程度も様々ですのでEDといっても対処方法も一様ではありません。

疫学調査を基にした推計として、日本人男性の勃起障害の有病患者数は、中程度EDが870万人、完全EDが260万人、合わせて1130万人というデータがあります。(日本性機能学会「ED診療ガイドライン2012年版」による)

EDが1000万人以上と知って私も驚きましたが、他者との比較もしにくいので自分の状態がどの程度であるかも判断に困ることもありますが、おそらく現在はもっと多くの男性がEDの症状に悩んでいると思われます。

これだけの患者数の中のどの程度がビタミンD不足が原因のEDかという事の関連付けはありませんが、原因の一つであれば注意をして対処をしておく事も必要です。

妊娠を希望するご夫婦の問題としてのEDは妊娠の成立にも大きく関係します。

自然妊娠だけが妊娠の方法ではありませんので、必ずしもEDが不妊原因の全てにはなりませんが、夫婦間のコミュニケーションの問題や、そもそも体の不調が原因のEDということも可能性があります。

EDには
器質性、心因性、混合型、薬剤性と4つの原因があります。

器質性EDは、高脂結晶、糖尿病、高血圧などの生活習慣病がもとでいわゆる動脈硬化を起こすことでEDになるケースです。加齢が原因にもなります。血管が固くなって勃起不全を起こします。

高齢での不妊の問題も大きくなっていますし不妊カップルの場合、どうしても男性の方が高齢というケースが多くなってしまいます。

男性にとってホルモンについてはあまり気にする機会もないかもしれませんが、テストステロンなどホルモン値は気にしておいた方が良いでしょう。

ストレス、生活習慣、加齢などでテストステロンの値が下がると、性欲減退や気力の低下など子作りへの意欲も下がってしまいます。

セックスが体にもたらすメリットとして、
血圧低下、前立腺がん、乳がんの予防、うつなどの精神疾患の予防、男性ホルモンのバランス改善、ストレス低下、肥満の改善メイン駅機能の改善など様々な効果として発表されています。(2010年国際性機能学会誌に掲載)

気になる事があればすぐにお近くの泌尿器科へ。EDは投薬での治療法も確立されつつあります。

いつまでも元気で明るく仲の良い夫婦生活を目指してくださいね!


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